2008年12月アーカイブ

今年の10月4日に43才の若さで亡くなられた赤木順彦さんのことを書かずに年を越すわけにはいかないと思いながらもとうとう大晦日になってしまった。

私がここでブログを書いているのも彼のおかげだ。2003年の4月の花見の時に「ブログを始めろ」としつこく言われて始めることにしたのだった。このブログが置かれている'galileo.co.jp'というのは彼が創業した株式会社ガリレオのドメインだ。

1995年に彼の著書である「誰でもつなげるインターネット」という書籍に当時私が勤めていた会社のインターネット接続無料アカウントを同梱することになったのが出会いであった。

出版元がたまたまNTT出版だったので、同じNTTグループの接続サービスのアカウントを添付しようということになり企画会議に呼ばれたのだが、当時のうちのサービスは(お金を払ってくれていたお客さんもいた手前言い難いのだが)至らないところだらけだったのだ。普通のISPなら当然できそうな事を求められても「えーと、それはちょっとまだ...」というようなことばかりだったのだ。

一方、赤木さんは1993年の時点で既に「インターネットに会社を実装する」というコンセプトを実践していた人なのだ。そういう人の書籍に「あれもできない、これもできない」というサービスをバンドルしてくださいとお願いするのはものすごく心苦しかったのだが、彼はその全てを「別にいいですよ」と満面の笑顔で受け入れてくれたのだ。当時のインターネット業界はちょっとした至らなさをあげつらう古参者及び似非古参者に満ち満ちていたので、赤木さんの人柄には本当に癒される思いがしたものだ。

赤木さんはとても新しもの好きで、面白いと思うとすぐに飛びつき、ちょっとした初期実装くらいまでは自分でサクサクと作って「どうです、これ面白いでしょう」とこれまた満面の笑顔で人に披露して回るのが大好きだったのだ。それに触発されて、彼とインターネットを使ったいろんなビジネスのアイデアについて何度も話し合ったが、こちらが出したアイデアを彼に否定された記憶がない。もちろん反応の強弱はあるのだが、一番いまいちな時でも面白がって笑ってくれるし、本当に気に入った時には「うちの会社で好きにやって下さい」と実印と印鑑証明を黙って差し出さんばかりの勢いなのだ。だから、そんな彼の周りにはいつも新しいビジネスのネタが集まってきていた。メディアへの露出の多寡で知名度はずいぶん異なるが、伊藤穰一と非常によく似た雰囲気だったと思う。実は「ブログを始めたのは彼のおかげ」などというのは彼が私に与えた影響の中では些細なものだ。最大のものは「NTTを辞めた」ということだ。その決断はもちろん彼の影響だけではないのだが、彼の仕事のスタイルを含む生き方から、インターネット時代にはこんな形も「あり」なんだと思わされたことに少なからず気持ちを後押しされたのは間違いのないところだ。

そんなふうに、自分の好きな新しいことをビジネスにして、そうすることで自分の好きな新しいことがますます自分の周りに集まってきて、という良い循環があって、彼もいつもにこやかに楽しそうにしていたのだ。強いて彼が得意でなかったことを挙げると「大儲けの仕組み作り」なんていうことは得意ではなかったが、それはそんなことには興味がなかったからだ。

が、幸か不幸か「インターネットで大儲け」できる時代が来てしまったのだ。いや、インターネットで大儲けできる時代までは彼も幸福だったのだ。こんな事でこんな儲け方もできるんですよ、なんてことも我が事のように楽しげに語りつつ酒を酌み交わしていたのだ。問題は「インターネットで『有象無象まで』大儲け」できる時代が来てしまったことだ。細かいことはよく分からんし、あれこれ詮索and/or分析してみたところで詮無いのだが、何かその辺からちょっとだけ歯車が狂ってきてたように思う。

今更ではあるのだが、せめて彼があの世で心安らかでいられるようにLet it be関西弁訳を贈りたい。

わてにどないせぇっちゅうねん! ってなったら、
聖母マリアはんが来てくれてな、
ええこと、ゆうてくれまんねん。「それで、ええやないか」
ドツボで、目の前まっ暗闇のわての、まん前に立たはってな、
ええこと、ゆうてくれまんねん。「それで、ええやないか」。

「ええやないか、かめへん、かめへん」
「ええやないか、かめへん、かめへん」
ほんま、ええこと囁いてくれまんねん。
「それで、ええやないか」

あんた、周りの人には「かめへん、かめへん」ってメッセージ送り続けてたやんか。わしもそれで随分助けられてんで。自分にも同じ事言うたらんとあかんやん。アホ。

毎度クソ面白くもないエントリですみません。
今年は仕事納めが26日と早く、31日まで待たなくても十分道路は空いていそうだったが、年賀状その他の用事が全然片付かないし、早く帰ってもそろそろ高齢の両親の負担が重いだけだし、といつも通りの31日に帰省。
やばい予感のある日は早い時間に出掛けるが、今日は余裕の午前9時発。
マクドナルドで朝飯買って、いつものセルフで給油して、池袋東インターから首都高へ。
この時間でも5号線が空いているのが素晴らしい。東名は全線順調なはずが、渋滞は無いまでも交通量はほぼ臨界点近辺なので、ちょっとしたアップダウン等で大幅減速を強いられることもしばしば。中でも、清水手前のトンネル内の急減速にはまいった。誰も事故らなかったのが不思議なくらい。
休憩は三方原で12:09-12:29と新名神土山での14:00-14:18の二回のみ。食事に立ち寄るSAでの2時間休憩が常態化していた我が家としては画期的なペースで、15:40実家着。所要時間6:31は過去最高を大幅に上回る新記録。

ご多分に漏れず、我が家もクリスマスディナーは23日に。当日のワインは少し前にテラダから持ち帰ったSea Smoke Pinot Noir Ten 2003。以前のエントリでも書いたように、Sea Smokeは飲むたびに確実に旨いのだが、にも関わらず抜栓時の期待値が低い不憫なワイナリなのだ。なので、この日もRP96点という評価にも何の敬意も払わず(笑)抜栓。

期待値が低いから、というのも何某か寄与しているとは思うものの驚愕の旨さ。真っ先に頭をよぎった単語が"complete"。求める全ての要素がきっちりと全部揃っている感じ。この印象の大きな要因は果実の生々しさと透明感ではないかと思う。この手の樽がしっかりと効いたピノはややもすると果実がクリームに埋もれてしまいそうになるのだが、先日のKosta BrowneのSinegle Vineyardものとか、今回のTenとかは果実の細かいニュアンスが樽に覆い隠されてしまうようなところが全くない。2003は元々こうだったのか、熟成の結果こうなったのかは不明だが、最近飲んだリリース間もないTenよりも全ての点で好印象であった。そうは言っても味わいの中盤にそれなりにクリームのニュアンスも感じるのだが、果実があくまでそれらをアクセントとして従える位に堂々としているのが素晴らしい。

今回の好印象により、今後、Sea Smoke抜栓時の期待値は当社比50%増にまで引き上げられることが決定したのであった。

もう一本のクリスマスワインは12月25日に会社関係の人との忘年会@銀座のあなご屋に持ち込んだKistler Chardonnay Kistler Vineyard 2000。熟成したKistlerのシャルドネを飲む機会は多いが、これまでは既に熟成したものをUSの酒屋やWinebid等で買ったものばかりであった。リリース直後に買って自分で保管してあったものとしてはこの2000年のKistler Vineyardが最古である。

で、当然のように期待に違わぬ旨さ。しっかりとした密度感とほのかな甘さをたたえたコアとそれを取り巻くエレガンス、という構図はいつものKistler Vineyard。ただ、ベストな状態のものに比べるとスケール感が今一歩及ばない気がするのはVintage故か?とかなんとかいいつつ、時間と共にどんどん良くなってきて、大変美味しくいただけました。

と、二本とも大いに満足したクリスマスワインであったことよ...

昨日の晩から久しぶりの不整脈様のお出ましだった。

いつもは(過去1-2回の例外を除いて)、1-2時間もするとどこかへ行ってしまってたのだが、今回は今朝起きてもまだ続いていた。

仕方がないので「サンリズム」とかいう頓服を飲んでしばらく様子を見るが、今回は何故かしつこく居座っている。昼を過ぎてもまだ居座ったままだ。

こんなことは初めてなので気になってWebでいろいろ調べてみたら、タリビットという点耳薬の副作用らしい。

これまで、医者や薬局の問診票で「これまでお薬で具合が悪くなったことがありますか」という問いに対しては、「あるはず無いやんけ。毎回判でついたように同じ事聞きやがって。」と幾分腹立たしい気持ちで「いいえ」に丸を付けていたわけだが、今度から「はい」に丸を付けないといけないんだなぁ、とまた少し年を取った気分(笑)。

まあ、もういくつ寝るとお正月なので、年を取ってもいいんだけどね.....

今日、東京駅で♂用の個室トイレに入ったわけだが、床に明らかにはさみで切ったと思しき髪の毛が落ちていてビックリ。
散髪1回分、という分量ではないが、裾の方が気に入らなくて切りそろえました的長さ(3-4cm)&量である。
私自身にはありえんことだが、「げー、こんな髪型でよう会社いかん」と感じる人が世の中にいるのはさほど不思議ではない。

が、駅のトイレで切るか???

自宅で切ってから出掛けた方が時間の節約にもなるのではないのか?鏡もない個室で切るよりも?

出勤途中に電車の窓ガラスに映る自分の姿にいきなり嫌悪感を覚えたのか?でも、普通ハサミ持ってるか??

そんな奴がいたらそれはそれで鬱陶しいが、洗面所で切ってる方が鏡もあるしあり得る感としてはそっちの方がずっとあり得ると思う。

髪の毛も切りたかったが、ついでにう○こもしたかったから???

謎だ......

fujiyaxmas.jpg

昨日、クリスマスツリーを出したところ思いの外下の子に大受けで、下の子に受けると上の子も気持ちが盛り上がるみたいで、何かとってもクリスマスな気分になったので、いきなりクリスマスパーティ第一弾。

主役は不二家のチョコレートケーキ。なんと1800円(+クリスマス用の飾りが200円)。いつぞや買わされそうになったピカチューの形のケーキが5000円とか言うのに比べると冗談のように安い。チョコレートも喧嘩しないようにプレート型とパラソル型と2個乗ってるし、味も決して悪くなく、さらに今ならペコちゃんのお皿まで付いてくる。ローソク吹き消して、切り分けて、というそれっぽい「儀式」も一通りやれるので、子供たちも大満足。

ペコちゃんありがとう^^)

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