2007年7月アーカイブ

さて問題です。

毎度待ち時間が長くてイライラさせられている銀行に税金の支払いに行きました。入店後まず最初に何をしますか?

10人中13人くらいは「番号札を取る」と答えるんじゃないでしょうか?

私も当然そのように行動しました。が、それを阻止しようとする人がいます。誰でしょう?

先を越されまいとする先客、というなら納得がいきますが、「案内係」とか書いた名札を付けて、青いブレザーを着た行員なら納得が行かないと思うのは私だけではないと思うのですが、どうでしょう?

何故その青ブレザー氏が邪魔をするのかと思えば、先に必要な用紙を記入してから番号札を取れ、とのことです。

状況によってはその指摘がもっともな場合もあり得ますが、さて、今何人待たされているんでしょうと思い番号表示を見ると20人くらい待っています。なので、「この20人を案内し終わるのに何分掛かりますか?用紙に記入する時間は十分あるでしょう?」と青ブレザー氏に尋ねました。

これで、青ブレザー氏は番号札を取らせてくれると思ったのですが、彼もなかなか頑なです。さらに機械の前に立ちはだかりながら、「でも、皆さんにそうしてもらってますから」。

「ふざけるな。お前じゃ話にならんから責任者を出せ」と暴れる、という選択肢も0.8秒くらい検討しましたが、その場はおとなしく引き下がってしまいました。で、名前だけを書いた用紙を持って番号札を取りに行き、その後、ゆっくりと用紙の他の欄を埋めましたが、理不尽な青ブレザー氏に対する怒りがおさまりません。窓口に呼ばれたら思い切り文句を言ってやろうと、あれこれセリフを考えていたのですが、20人の待ち行列の待ち時間は相当長く、窓口に案内された頃にはさすがに怒りもおさまっていて、何も言わずに支払いを済ませて帰って来ました。

しかし、普通の接客業の人なら通常は客に自由に番号札を取らせ、待ち行列が極端に短い時だけ「お客様。ただいまの時間はすぐにご案内できますので、用紙の記入をお済ませになってから番号札をお取いただけますでしょうか」と促すのではないでしょうか?硬直的なルールを客に強制するだけなら、頭の中に脳味噌の入った人間が案内係をする必要は無いのではないでしょうか?必要が無いというより、むしろ、いないほうがましだと思います。例えば、記入済み用紙を入れないと番号札が取れない機械が置いてある方が、まだ納得感があります。脳味噌を使えば真っ当な判断が出来るはずの人が、見事なまでに思考停止して、間抜けな行内ルールをお客様に強制する、というのは出来の悪い機械の相手をさせられるよりもずっとストレスフルです。

優秀な人材を山ほども抱えているみずほ銀行様におかれましては、そこのところを何卒改善いただきたく、このような辺境のブログではありますが一筆したためさせていただくものであります。

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身長2m弱氏(本人申告による)もロブマイヤー購入を決定されたそうなので、記念エントリ。

我が家で最近使用頻度が最も高いグラスがこのロブマイヤーのバレリーナシリーズの3番。
とっておきのブルゴーニュをブイブイいわせてもらうために買ったわけですが、とっておきのブルゴーニュなど自宅で出てくることは皆無に近いので、ビールとか、濃縮還元でないジュースとか、時には麦茶までこのグラスで飲んで、1回使用あたりの単価を下げているところです。

エビスザホップをこのグラスで飲むと幸せ度大です。あまりなみなみ入れるとステムが折れそうでドキドキします。

「ロブマイヤーの3番」とかいうと、ゴルフクラブを連想する人も多そうですが、昨日の全英オープンの最終ホールのドラマは凄かったですね。あれのおかげで今日寝不足の人も多いのでは?

あれ、ワインはどこへ行った?

7月6日のワイン会での酒量は8人で9本というごく普通の分量で、かつ、事前にヘパリーゼ武装もしていたので、まさか翌日の二日酔いがあんなに苦しいとは思わなかった。
そう言えば、6月21日に松山で飲んだときも、「そんなに飲んだっけ?」って感じだったのに翌日の二日酔いは結構重かった。
さらに言えば、5月の健康診断の際のγGTPの値は「私は酒飲みです」としっかり主張していた。

と、そんなこんなが重なるとさすがに肝臓が疲れているように思えてきて、土日月火水木と私にしては休肝日以上、禁酒以下の肝臓休養期間を設けてみた。加えて、通常は飲み会の前にしか飲まないヘパリーゼ(錠剤)を断酒期間中は毎食後に飲むというくらい念には念を入れてみたりもした。

さらに念には念には念を入れて、当日ヘパリーゼ(ドリンク剤)武装までして、まさに満を持して断酒明けの飲み会に臨んだのであった。

その会は、いわゆる送別会だったのだが、送られる方の人柄が実に実に随所ににじみ出ていて、久しぶりに「いい会に出させてもらったなぁ」と思わせられるものであった。マクロ的には終身雇用は廃れるべきと思っている私だが、その会ではそこかしこに「脈々」とか「連綿」とか終身雇用ならではのキーワードが満ち満ちていて、久々に「こういう世界もいいなぁ、無くなってしまうのももったいないなぁ」と「三丁目の夕日」の読後感にも似た感慨にどっぷりと浸ったのであった。で、「三丁目の夕日」だなぁ、「昭和」だなぁ、とほのぼのしていたわけだが、考えてみると送られる方の会社人生ですら、既に平成の方が昭和より長いという事実にちょっと驚いた。

とまあ、そんな会場を後にして私を含め3人で二次会へ..
日本酒が美味しくてついつい飲みすぎ、翌日はやはり二日酔い(笑)。まあ、この日は自分でも飲みすぎたと自覚できるくらい飲んだので、「まあ、こんなもん」という範疇ではあるが、ヘパリーゼを毎日飲んだ効用については検証できずじまいでやや残念。

あ、そういえば7月6日以来ワイン飲んで無いなぁ....

まだ全然先が長そうな「2006年印象に残ったワイン」は放置して、2007年編に突入することとした。

というのも、あれとかこれとかいろいろと印象に残るワインの多かった2006年と違って、2007年前半は迷わずにthe most impressive wineを選べるからだ。

で、そのワインとは...

Richebourg Leroy 1997

参った。旨かった。そして、思ったより熟成してた。
熟成といっても、果実よりも「えも言われん系」が卓越してくるような、ややもすれば枯れとも表現できるような熟成ではなく、木の上で完熟から過熟にまで達した果実の芳醇さであった。

味わいそのものとは全く接点の無い表現で恐縮だが、このボトルに出会った快感は、ベストな線香花火を育てるのに成功した快感にも通じるような...(笑)。線香花火で玉を落としてしまったら元も子もないわけだが、苦労して玉を落とさないように育てても、バチバチと華々しく火花を散らすことも無く冷えてしぼんでしまう場合も少なく無い中、丸々赤々と育った玉からバチバチと火花が出ている瞬間を見事に飲んであげたような、そういう感じ。

味わいは和の果実(杏とか柿とか)。それが熟し過ぎて、ちょっとでも圧力が掛かると中の果汁が溢れ出して来そうな危ういバランス。口に含むと旨みが溢れる溢れる...それも、フレッシュというよりは食べ頃を後ろに外しかけた果実の色っぽい芳醇さだ。「うまーい」と言いながら目を閉じると夕焼けの黄金色に満たされる気がした。

今年の後半はこれを上回るピノに出会えるか?というのが必然的にテーマになってしまうわけだが、まあ、出会えればラッキーということで...

PS 状態には比較的頓着しない私だが、今回のボトルがここまで素晴らしかったのは、やはりパリからの空輸モノだったというのが効いているのかなぁ、と思ったり...

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