まあ、表面的には至極真っ当に思える話である。
粉飾決算で株を高値掴みさせられたのだから、で、その粉飾決算が有罪となったのだから、金返せ、と。
が、肝心なのはもっとそもそもの話まで遡って見たらどうよ、って話である。
そもそも、ライブドアが自社株をフジテレビに売りつけたのか?
否、である。
ライブドアはフジテレビの株を買いたいと言っていたのである。
それをフジのジジイたちが保身に走って、ライブドアの株を買いたいと逆提案をしたのである(憶測)。
ライブドアがフジの株を取得する、というスキームであったなら、ホリエモンが有罪になろうがどうしようが、フジの株主価値は毀損されなかったのだ。有罪となったことを受けて、或いは起訴された段階で、ライブドアから送り込まれた役員を解任していれば、ジジイたちの当初の望み通り彼らの影響力を排除し、金だけいただいてニンマリ、ということになっていたはずだ。
ところが、ジジイたちは自分たちの保身と、株主様から預かった貴重なお金をライブドア株と交換するリスクを天秤に掛けて、自分たちの保身の方を取ったのである。
その結果の大損である。
訴えられるべきはむしろフジのジジイ達ではないのか?