2007年2月アーカイブ

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ノートPCのACアダプタを取りに自分の部屋に行った際に、うっかり飲みかけのワインのビンに躓いてしまいました。そんなに強くけった感じではなかったのに、ものの見事にビンが割れてしまいました。
このきれいな底の抜け方は、昔研究室で流行った、ビール瓶割りの宴会芸を思い出させます。ビンが何かに当たって割れたと言うよりは、ワインがとってもコヒーレントな動きをして、中から割ったのではないかと思わせるような割れ方です。
やってしまったのは写真の通り、オーストラリアのポートです。半分以上残っていたので、部屋の中がポート臭くなりました。が、部屋がジャングルのように散らかっていたので、散乱していた紙くずがワインを吸ってくれて(なぜか靴下も片方落ちていた^^;)被害を軽減してくれたような気がします(笑)。
ちょっともったいないけど、最近食後にちびちび飲んでいるオーストラリアポート3種類の中では一番いまいち度が高かったので、よしとすることにします。

既に、2007年も10%以上が経過した今頃になって、「何を今更」感がありありではあるが、珍しく去年飲んだワインについて記しておきたい気分が盛り上がってしまった。

第一回は(って続くのか^^;?)Chateau d'Yquem 1990。

1月にEさんに飲ませていただいたものだ。ワイン自体の素晴らしさもあるが、この時は何と言ってもあわせた料理とのマリアージュが素晴らしかった。フォアグラとYquemという定番中の定番の取り合わせではあるのだが、ワインを飲んでひれ伏さんばかりになったのは、後にも先にもこの時だけ。

この取り合わせを口に含んだ瞬間、頭を駆け巡ったのは料理やワインに対する賛美の言葉ではなく、我が身の至らなさに対する悔恨と懺悔の言葉だったのだ。酒飲みが神様を引き合いに出すのは二日酔いの朝と相場が決まっているが、この時だけは、酒を飲んだ瞬間から「私が悪うございました」モードが全開になってしまったのだ。

「ひざまずいて飲むべし」なんてワインもあるらしいが、このワインの前には、ひれ伏して、それでも足らずに穴掘ってもぐっちゃったような、ただただ神々しいワインでした。(って、他の人が読んでも、「で、いったいどういう味だったのよ」って言いたくなるような感想であることよ(笑))

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