30年振り@独特のカレーと濃いコーヒー

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かつて新長田駅東口近くにあったカレー店「印度屋」は高校時代の土曜昼飯の定番の一つだったのだ。甘口、中甘、辛口、特辛、極辛の5段階の辛さがあって、何人かで行くと少なくとも1人は極辛に挑戦していたと思うが、私は毎度辛口、時にはさらに日和って中甘という軟弱なカレーライフを送っていたのだ。
これまでもたまに、「あのカレー屋まだあるんやろか?震災でつぶれてしもたんとちゃうやろか?」と気になることはあったものの、カレー屋で名前が印度屋では電話帳で調べても何軒あるか分かったもんじゃないしと諦めて今日に至っていたのだ。
が、去年のある日、何でそんなことを調べようと思い立ったのかはもはや定かではないのだが、急に印度屋のことが激しく思い出されて、googleで調べてみることにしたのだ。「印度屋」「カレー」「新長田」あたりで適当に検索してみたところ、いとも簡単に消息が掴めたのだった。やはり、震災で新長田の店は倒壊してしまっていたらしく、今はおらが山山頂のおらが茶屋として土日祝日の朝6時(!)から午後3時までのみの営業らしい。
消息は簡単に分かったものの、訪問するのは容易ではない。神戸に帰省していても、大体子供の相手で時間は潰れてしまっていて、そうそう「ちょっとカレー食ってくる」という時間が取れるわけではない、というところに持ってきて、土日祝日の6時から15時のみという営業時間、さらには、町中でなく(たかだか標高200mとはいえ)山頂という立地の三重苦である。
と、何となく諦めかけていてた昨日、1月4日にたまたまおらが山からそう遠くない名谷の姉の家に遊びに来ていて、ふと「印度屋のカレー」のことを思い出した。しかも昨日は日曜=営業日だ。とはいえ年始のことなので、休業の可能性も少なからずあるので、一応電話を掛けて確認することにした。すると、結局電話はどこかに転送された末に無応答。やっぱり休みか、と諦めていると留守電にメッセージを残した訳でもないのに5分後くらいにコールバックがあった。「先ほど電話いただいたみたいですが..」「あ、おらが茶屋さんですか?今日は営業してますか?」「はい、営業してます」「今から行ってもカレー食べられますか?」「はい、大丈夫です」「じゃあ、今から行きます」ということで、いそいそと出掛ける。
姉の家から車で10分弱の近所のスーパーに車を置いた後、歩いて5-6分で
おらが茶屋に到着

早速カレーを注文。いつも食べていたのが、独特のカレーではなく普通のカレー(当時は「インドカレー」と呼んでたような気がする)だったので、そちらを頼む。「辛さは5段階なんですか?」と尋ねたところ「今は辛口しかやってないんです」との答えが返ってきたのがちょっとだけ残念だったが、もともと辛口までしか食べてなかったので、えらそうに残念がるのもどうかというものである。
で、出てきたカレーが冒頭の写真である(画像をクリックすると全体が表示されます)。
当時からサラサラのカレーではなかったが、ここまで粘性が高かったかな、というのが第一印象。でも、何となくこんな感じの黄色いカレーだったというのは記憶の通り。こんなに、ニンニク効いてたっけ、というのも記憶と微妙に異なったところ。あと、辛口でももうちょっと辛かったような気がするが、当時は何度かあった激辛ブームの第一波も到着してなかった頃なので、ひょっとしたら当時からこんなものだったのかも知れないとも思う。味自体のお懐かしさ度はあまり高くなかったが、場所と営業形態を大幅に変えながらも震災にめげずに営業しているお店に再訪できた、ということ自体のポイントが高く、かなりの満足感。

もしもう一度来ることがあるとしたら、子供も連れてついでに高取山まで足を伸ばすくらいの企画としたいところだが、どうなることやらではある。

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このページは、ueharaが2009年1月 5日 01:41に書いたブログ記事です。

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