ザ・プレミアム無濾過<ホップの香り>

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数量限定で10月22日に発売され、既に棚から消えつつある本商品の感想を今更書いても、と思いつつ、去年酷評した「一番搾り とれたてホップ 無濾過<生>」と全く別物の素晴らしさに賛辞を送っとかない訳にはいかないだろうとエントリ。良くなった方向が「キリンの中の人、このブログ読んでるんちゃうの?」ってくらい、私の望む方向に近かったのも「書かねば」と思った理由である、というのは内緒だ。

で、端的に感想を書くと、そんなにごちゃごちゃと言葉を並べる必要もなく、これはメチャクチャ旨かった。もし通年商品になれば、このビールがうちの定番ビールになるに違いないというくらい気に入った。

キリンの無濾過<生>シリーズは、日本酒の生酒にも通じるような、舌と液体の境界にエッジを感じさせない当たりの柔らかさが全商品に共通する美点だ。ただ、その美点にちょっと引っ張られてたというか、いろいろラインナップを出していたものの、どれも「スッキリ」をどこかしら売りにしているような、悪く言うと似たり寄ったり感があって、その悪さが端的に出たのが「一番搾り 無濾過<生>」に対して立ち位置の見つからなかった「一番搾り とれたてホップ 無濾過<生>」だったかと思う。

ところが、今年に入って無濾過<生>ラインを全面見直しして、ザ・プレミアム無濾過<リッチテイスト>1種類+季節商品という風に絞り込んできたのだ。その秋の季節限定商品として登場したのが本商品だ。リッチテイストと並べて比較しながら飲んでもみたが、当たり前というか、本来そうあるべきというか、全然違うビールなのだ。ベースモデルのホップをこの季節のものにしました、ではなく、この取れたてホップを美味しく飲むにはこういうタイプのビール、という思考過程で生まれたという印象だ。

我が家の定番であるところのエビスザホップとも飲み比べてみたが、香りや味わいの広がりというか豊かさというかでこちらのザ・プレミアム無濾過<ホップの香り>に軍配が上がると感じた。本当に旨い。近所のセブンイレブンでは既に売り切れてしまっているのが残念である。

最後に、キリンのプレミアムラインへの要望を書かせていただくと、一番搾り無濾過生は是非復活させて欲しい。さらにできれば、無濾過生の方の商品名を単に「the一番搾り」として、現行の一番搾りは廃盤にするか「何とか一番搾り」とそっちの方を長ったらしい名前にして欲しい。というのも、キリンの醸造技術者が「一番搾り麦汁だけでビールを造りたい」と考えた時のイメージに近いのは明らかに「無濾過生」の方に違いないと思うからだ。前も書いたが、ラガービールシェア70%の呪縛により濁った商品企画から生まれた現行一番搾りは早急に改名をお願いしたい。

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このページは、ueharaが2008年11月15日 23:59に書いたブログ記事です。

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