L'Extravagant de Doisy Daene 2003

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ワインの名前だけ繰り返し出てきたのもちょっとナンな気がするので、簡単に感想を。

L'ExtravagantとはソーテルヌのシャトーDoisy Daeneが鬼気迫る気合いで(実際の気合いは見たことありませんが(笑))数樽だけ作る、「垂涎」という形容がまさにピッタリの甘口デザートワイン。
パーカーもとても高く評価していて、彼がこれまでにレビューしたVintageである90、96、97、01、03、05、07の点数はそれぞれ95、98、98、98、99、96、(97-98)と、とんでもないレベルである。

で、そのパーカー99点とか言う2003が手元にあったので飲んでみたわけだが...

香りは陶然とするほど素晴らしい。ボリュームも複雑さも文句なしで、これだけなら100点と言われても大納得のレベル。味わいの濃縮感も素晴らしいんだが、ちょっとだけ甘味側に寄りすぎてませんか?もちろん甘味の頼りないデザートワインなど論外なわけで、極上と言われるデザートワインにはこれくらいのしっかりした甘味を期待するのだが、もうちょっとだけこれとバランスする酸がないと、料理と合わせた時の重層性がいまいち生まれてこない気がする。「どっちもサンプリングは44.1KHzだし、こっちも帯域目一杯使ってます」と言われても、「現にあっちのCDの方が倍音が綺麗に出てるやん」という感じの微妙な差がYquemとの間にあるような気がした。

とはいえ、大満足のレベルには違いなく、節目節目に行く末を見守っていきたい素晴らしいワインではある。

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このページは、ueharaが2009年6月 9日 23:06に書いたブログ記事です。

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