久々の高額ワイン会

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集金の必要があったこともあり(笑)、久しぶりに「これでもか」的ワイン会を主催した。

2002 Marcassin Chardonnay Marcassin Vineyard
2005 Aubert Pinot Noir Ritchie Vineyard
2004 Kistler Pinot Noir Cuvee Elizabeth
2002 Marcassin Pinot Noir Blue Slide Ridge
1991 Dominus

個人的には最初と最後が良かった。

特に、MarcassinのChardonnayはまるでMontrachetであった。もちろん、本当のMontrachetにしては○○が足りない、という部分を探すのは容易である。が、これより全然物足りないMontrachetも少なからず飲んだことがある身としては少なくともMontrachetの平均点はクリアしていると思った。一方、美点の方に目を向ければ、相当いけてるMontrachetである。というところからまずはスタートしたのだ。

で、今回の主役たるピノ3本がいまいち前後のワインよりも印象が薄いのは、この3本が今回の主役で、かつ、ピノ同士の比較である、ということに起因していて、個々のワインが印象薄いということでは無いように思う。比較して飲むとどうしても欠点を意識させられることになりがちであるというのは無理からぬところなのだ。
というなかで、二本目のAubertはいきなりポートである。2005のAubertは3本getしてこれが3本目だが、これが一番アルコールの高さを感じさせる。もっと前に飲んだ方が全体が融け合ってて、最後に飲んだこれがバラバラってどういうことじゃ、と思うが現実にそうなんだから仕方がない。ドワンと来るぐらいの果実味の裏に層をなす酸がAubertっぽいのだが、こんなにアルコールの高さを感じたのは今回が初めてでややがっかり。
三本目のKistlerはAubertに比べるとピノっぽい(笑)。バランスも実に良くて魅力的。ピノ3本の中ではこれが一番アルコール度が低かったのが好印象につながっているのかも。
次のBlue Slide Ridgeは全ての要素がさすがというレベルでかつバランスしているんだが、Aubertのせいでいつもよりアルコールセンサーの感度が高まってしまっている感があって、その点で「Kistlerの方がいいんじゃないの」という信号が脳に送られてしまうのが本日のMarcassinの不幸かと思う。各要素に点数付けて足し算するとMarcassinの方が上かも知れないが、今日のところは私はKistlerの方を良しとする気分だったのだから仕方がない。

で、最後のDominusである。あー、非の打ち所のないボルドーの香り。主張しすぎない中盤からすーっと続く余韻。何と一緒に飲んでも、これだけ飲んでも「美味しいなぁ」という感想である。

というわけで、全部旨くて、最初と最後が特に旨くて、というのはワイン会としては大成功と言っていいんじゃないかと思った次第である。強いて残念な点を探すとすれば、私としては十分大サービスと思って設定したワイン代のみの会費を食事代込みと思っていた人が約一名いたことだろうか(笑)。

ということで、たまにはいいなと思った高額ワイン会の顛末であった。

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コメント(3)

飲み代込みなんて言う奴は、あいつですね。失礼な女ですね(爆)

すべてが主役を張れるワイン達ですね。
あこがれの猪、白もやっぱりスゴイんですか・・・ため息しか出ません。(^^ゞ

Shinさん
性別は分からないように書いたつもりだったんですが、どうして分かっちゃいましたかねぇ...(笑)

MAMIさん
ご無沙汰です。猪を多数所有するY氏は「MarcassinはChardonnayだ」と力説しておりました。安いところで探して、$200台後半というのは値段なりの価値はあるんじゃないかと思います。

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このページは、ueharaが2008年11月17日 23:59に書いたブログ記事です。

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