久々の大外れ、宮崎地鶏炭火焼 車@TOKIA

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まず、席に着く前に注文を聞かれたので、若干の違和感を感じつつも「昼時は忙しいからなぁ」と納得し、また、美味しそうな写真につられて親子丼を注文する。
すぐカウンターに通され、手持ち無沙汰なので、見るともなしに厨房を眺めているが、誰も調理をしていない。いや、すぐ目の前の2人ほどは調理しているが、どう見ても副菜を作っているか、夜の仕込みをしているか、という風情である。5分経っても10分経っても(時計を見ていたわけではないので、実際の所要時間は不明)一向に調理が始まる気配が無い。「親子丼は奥で作ってるのかなぁ」とも思うが、いかにも親子丼に使いそうな丼鍋がすぐ目の前にある。ひょっとして、オーダー通ってないのかなぁ、とも思うが、私の分だけではなく誰の分も作っている気配が無いので、そういう訳でもないのだろうと、思いなおしてさらに待つ。
と、今まで洗い物をしていた一番図体の大きな男がやおら身体を起こして丼鍋を手に取った。「やっぱりここで作るのか?」「しかし、洗い物が一段落したから調理、というのは明らかに本末転倒ではないのか?」「調理に取り掛かるまでにここまでタイムラグがあるのなら、席に案内する前にオーダーを取るアドバンテージはどこにあるのだ?」といくつもの?が満ち満ちてくる。
丼鍋に何やら入れて火に掛けてから、図体のでかいの(以下デブ)がだしが足りないとか肉が無いとか言い始めた。「取りあえず洗い物が片付いたから調理」じゃなくて取り掛かる前に準備しろよ、とデブに心の中で囁くが気にしている気配は皆無(笑)。
いくつか並行して作っている様子からすると、標準手順は丼鍋に出汁を張って、肉を入れてから火に掛けるという順序のようだが、最初の鍋は火に掛けてから肉をいれ、出汁を足したりしている。しかも、溶き卵を入れる順序が鍋を火に掛けた順序とばらばらである。「ちゃんとやれよ、デブ」と心の中で声援を送ったら火を止めるのは同時だった(笑)。
火を止めたデブが奥に向かって「ごはん二つ」と叫んでいる。「火に掛かっている鍋は3つではないのか???」と思っていたら、一つはとっくの昔に用意されていた。親子丼といえば卵が半熟の状態で火を止め、手早く熱々のごはんを丼によそっている間に余熱で半熟が7分熟になり、さらに蓋をされた丼の中でごはんからの熱を受け8分熟になる、というのが醍醐味ではないのか?少なくともデブが奥にごはんを要求するのを聞いたのは初耳だったから、いったい何時からそのごはんがそこにあったのかというのは思い切り気になって仕方が無いのだが、デブには一切のものが気になっていないかの風情で丼の具をごはんに載せた。さらに、後からやってきた2杯のご飯の方は逆に到着が遅すぎて、親子丼が余熱で完熟になっているのではないかと逆の心配が頭をもたげてくるのであった。
さて、奥に消えていった3杯の親子丼であるが、何分待っても私のところに届く気配が無い。さらに待たされるのはうんざりではあったが、かなり混乱した手順で作られた先ほどの親子丼よりは後から作ったものの方が良いかもと思い直し、更なる長期戦に備えようと心の準備をした途端に私の前に親子丼が届けられた。うーん、ぬるいごはんの上に半熟というよりは生卵。実に美味しく無いです。何故に生卵かと言うとこちらの親子丼の作り方に問題があって、半熟っぽさを演出するために、溶き卵を2回に分けて入れているのです(これってどこでもやってる方法なんですか?)。しかもテフロン加工の丼鍋を使っているのに、毎回必ず卵が鍋底に焦げ付いているのです。焦げ卵と生卵のブレンドがぬるいごはんの上に乗った親子丼、いくら丸の内一等地価格とは言え、これで980円はボッタクリ。
唯一の救いは、出掛けに隣の人の丼を覗いたらこちらも生卵。私だけが外れを引いただけじゃなくて、安定して不味いようです(笑)。

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それは残念でしたね。蘭奢待、行きましょう。
TOKIA といえば、小龍包の店にランチしに行った事があるんですが....。
13時過ぎてたせいもあるでしょうが、すでに殆ど終わっている状態。メニューも外に出してるのと違う物を渡されたし。その他のサービスも今ひとつぎくしゃくしていて、オープンして1週間しか経ってない店のような印象だった。
まずくはなかったけど、その辺を押してもまた食べたい、とは思わなかったですね。

いきなり蘭奢待とは核心を突いてきましたね。今日のエントリとは何の関係も無く行きましょう。できれば、石田屋をおごってくれるスポンサーを募集中です。4合瓶でほんの2万5千円ですので、よろしく^^)

半熟っぽさを演出するために、溶き卵を2回に分けて入れているのです(これってどこでもやってる方法なんですか?)。

って、そんな事あるわけないでしょ!
少なくともウチの店ではやってません。
有名店とは比べ物にならないと思いますが、
ウチの若鶏の親子丼も召し上がって頂きたい。

http://www.kuruma-jp.com/idea/appoint.html
1986年、「車蛍池店」オープン以来「よそでは味わえんものを出す」をモットーに、素材・調理方法接客サービスにこだわり、一品一品手作りを徹底、料理人が作りたいものではなく。。。
との事です。

溶き卵を2回に分けて入れているのです(これってどこでもやってる方法なんですか?)。

家庭で名店の半熟親子丼を簡単に作る方法としてテレビなどで紹介されています。
ちなみに湯島の某有名親子丼屋さんこの手法を使っている様ですが結構美味しいですよ。

行きましょう行きましょう。
石田屋ってそんなに高かったのか....。
昔、新宿の飲み屋で石田屋呑んで、箱と壜を貰って帰ったことあります。よく覚えてないんですが、大事そうに抱きかかえて、ものすごく幸せそうな顔をしていたらしいです...。orz。

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このブログ記事について

このページは、ueharaが2006年3月 2日 15:35に書いたブログ記事です。

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