続・SoftEther Alert

| コメント(4) | トラックバック(0)

以前SoftEther Alertについて書いたエントリがあまりに舌足らずだったので、多少書き足そうと思いました。

普通ルータというのは、ヘッダといわれる部分だけを見てパケットを転送します。やり取りされるデータの中身については関知しません。ところが、これでは悪意のパケットも転送してしまうので、それを防ぐためにファイヤーウォールとかIDS(侵入検知システム)というものが登場してきました。これらの装置がどんなことをやっているかというと、思い切り荒っぽく言うと、大まかに次の2種類のことをしています。
1) ルータでは見ていない「データの中身」に属する部分までチェックする
2) 個々のパケットを見ると正当だが、組み合わせとして不当、というものをチェックする
この2種類をどう組み合わせれば性能とより厳密なチェックを両立させられるかというのを各社腐心しているわけです。

これらを生物学の世界に置き換えると、ヌクレオチドを読み解いてアミノ酸を再構成するとか、特徴的なペプチドを同定することにより、たんぱく質の三次元構造を推定するとかに相当するように思われるわけです。割と王道で、多くの研究者がそれぞれのテーマに沿って一定の成果を挙げている分野でもあります。

一方でSoftEtherの作者が言う「特定のネットワーク アプリケーションの通信プロトコルには、パケットの中身を見なくてもその通信セッション内の通信データの流量と送受信方向の切り替わり点の監視によって検出可能」というセリフは、「コドンなんぞは全く追いかけなくてよろしい。どこにどんなペプチドが現れるかなんていうのも気にしなくてよろしい。だいたい、イントロンエクソンの作るパターンを見れば、その遺伝子がどういう働きを担っているかはあらかた見当が付くものなのである。」と言ってるように聞こえるんです。

これはすごいことです。ひょっとしたら、我々とはコドンを全く共有しない、根本的に成り立ちの違う生物にも適用可能なものすごくメタな真理を言い当てているのかも知れない、というくらい(ちょっと飛躍が過ぎますが^^;)感動しました。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.galileo.co.jp/mt/webapps/mt-tb.cgi/1484

コメント(4)

喩えが難しくて、やっぱり判りません。

進歩が無くてすみません。
ところで、相変わらずコメントスパムがすごいんですが、スパマーの皆さんが「'92'というマジックナンバーを名前の末尾に付けたら削除されないらしい」という事実にいつか気付くのではないかとヒヤヒヤしています(笑)。

私はてっきり、4月上旬や9月上旬に通勤電車が混雑するのは新学期が始まった高校生や大学生のせいだとか、あるいは、夜の9時過ぎに帰宅電車が混雑するのはコンサートやスポーツイベントが終わったからだとか、浴衣の乗客が多いのは花火大会があるからだとか、警官が多いのは外国要人が来日中だからだとか、トイレが長蛇の列なのは花見やるには寒すぎたからだとか、11時半なのに食堂やレストランが混雑するのは銀行員のせいだとか、ヤフ×クの中古車の取り扱い高が多いのは、関連会社が取引高を引き上げるために売ったり買ったりしているからだとか、どいつもこいつも野球チームが欲しいのは売名行為だとか、急に株価が動くのはインサイダー取引だとか、電車内が騒がしいのは幼稚園の遠足だとか、昔の特撮の戦闘機の編隊が一糸乱れないのは全部いっしょにピアノ線で吊っているからだとか、いちいち個々に確認しなくても大体のことは想像できて、外れていることは少ないっていう程度のことかと思っておりました。

上記の喩えは、どれもこれも的外れみたいな気もしますが。

なんだか、英語の書き込みが凄いことになっておられますね・・・

返信忍者・嵐 見参

コメントする

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.2.3

このブログ記事について

このページは、ueharaが2004年10月21日 02:35に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ゴッゴル」です。

次のブログ記事は「絶対零度」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。