由緒正しいワインサイトからリンクしていただいたのを機に、これまで意識的に避けていたワイン関連の話題について触れてみることにした。が、これからこの手の話が増えるか否かは不明。
自宅でワインを飲むときは、どんな安ワインでもリーデルのソムリエシリーズ(写真右)、というポリシーを何年間か実践してきたわけだが、さすがに面倒になってきた。とにかく食卓で邪魔なのである。「ちょっと醤油取って」と伸ばした手を引っ込めるときに肘が....なんてことも時にはあるわけで、グラスの損失とワインの損失を嘆いているところに、「好き好んで邪魔なもん使ってるんだから、もうちょっと気をつけてよ」なんて罵声が飛んできたりすると、多少味わいを犠牲にしても..という気も起ころうというものである。
というわけで、前置きが長いが、リーデルのO(オー)というシリーズのグラスを買ってみた。
上の写真の真ん中に写っているのがそれである。
ヴィノム(写真左)に近いボウルの形状から予想されるとおり、味わいは合格点。テーブル上での座りもすこぶるよろしい。唯一の問題点は「持ちにくい」ということ。手の大きさにはかなり自信がある私でも、このピノノワールグラスは「大きい」と感じる。手を滑らせて落とす心配は無いまでも、「持ってる」ということを強く意識させられる感じである。
改めて脚の無いワイングラスを持ってみると、取っ手としてのステム及びカウンターバランスとしての台座が如何に持ちやすさに貢献しているかが良く分かる。余談だが、ステムのありがたさに気付いたついでに、「ワイングラスの脚はボウル部分を直接持つことによりワインの温度が上昇するのを防ぐためにある」という俗説が嘘だと思えてくる。立食パーティで愛想笑いを浮かべながら2時間グラス持ちっぱなし、という状況でもない限り、食事時間のうちでグラスを実際に手にしている時間、というのはたかが知れている。しかも、人はステムの無いグラスを持つときには基本的には指で持つ。温度変化が気になるような手のひらべったりの持ち方はステムがあって初めて可能になるのである(ということに今回気付いた)。普通の人は、わずかな時間指先で触れたくらいで、比熱の大きな液体の温度を上昇させるようなハンドパワーは持っていないに違いない。
閑話休題。持ちやすさを考えると、ごく短い脚の付いたグラスというのがさらにありがたいかもしれないが、当面はこのグラスが使用頻度首位の座を占めるに違いない。
これだったら電子レンジにも入るからいいですねえ(っていう感想はやっぱり変だろうか)。
ところで,これでうちは「由緒正しいワインサイト」と思われていないことがよくわかりました(爆)。
写真を見たとき、てっきり以前市ヶ谷でステムだけポキっと折れたロブマイヤーだと思いました・・・(笑)
あと、書き忘れましたが、焼酎のロックにもすこぶる具合がいいのよ。油断すると量が入りすぎるという欠点を除いては(笑)。
Andyさんのところも由緒は正しいわけですが、「リンク集」ってところに載せてもらったのは今回が初めてなわけで...