Aubert Chardonnay Ritchie Vineyard 2004。
(写真は2005年ですが、美味しそうに撮れたもので...)
AubertのRitchieにはリリース直後に旨いシャルドネ世界一の称号を授与したい。
以上。
というのは、さすがになんなんで、もう少し書くと、まずはフレッシュでピュアな果実がたっぷりある。でもまあ、リリース直後なので当たり前と言えば当たり前だ。芯のところは「カリフォルニアでっせ」なこってり感もある。これも、それなりに気合の入った、それなりの値段でもあるカリフォルニアのシャルドネなら当たり前だ。これだけなら、「ワイン会で本数飲んでも印象に残りやすいタイプね」くらいのものだ。下手をすると、その後に続くのは「でも、一本飲むと飲み飽きるタイプ」なんていう辛らつなコメントだったりするわけだが、Aubertは違うのだ。「一口目の余韻をアテに二口目を飲んでしまい、気が付いたら無くなってるタイプ」なのだ。「気が付いたら無くなってるタイプ」は大げさとしても、ワイン会で某氏に教えてもらって大いに気に入ったワインだが、一人で一本飲んでますます好きになったのは本当だ。
で、このありがちな要素をありがちで無いレベルにまとめているのは..と勿体付けた種明かしがこれまたありがちで大変恐縮なのだが、酸の美味しさだ。酸の美味しさにもいろいろあるが、Aubertの美点は「重層的」なところだ。柑橘系からまろやかな乳酸系までが折々に多彩な表情を見せるところが、「一杯目だけ旨い」ワインと一線も二線も画しているのだ。
と、書いてて思い出したのが、アルファロメオのヌヴォラ・ブルーというボディーカラーだ。関越の渋滞で隣に並んだその車の塗色の美しさに一目惚れして危うくアルファロメオを買いそうになったのだった。単に美しい色、というのではなくて、見る角度により微妙に表情を変える様が何とも魅力的だったのだ(が、中身が気に入らずで買わずじまい^^;)。
閑話休題。Ritchieにはリリース直後旨い大賞を差し上げるわけだが、これがLaurenになると、どの要素もRitchieよりも強く、屹立感もあって、「ああ、もう少し寝かせてから開ければ良かった」となるのだ。だからと言って、Ritchieがやわなわけではもちろん無い。先日も、たまたま一週間ほどかけてちびちびとRitchieを飲む機会があったが、最後まで瑞々しく、端正さを失わず、美味しいワインであり続けた。10年後の味わいにも大いに期待が持てるリリース直後旨い大賞であったことよ...
実は飲んだことがないので興味深く読ませていただきました。
「でもそれって・・・」と突っ込みを入れようとすると、まるで私の心の中を読んでいるのではないかと思ってしまうほどに、ちゃんとそれに対するうえはらさんの答えが書かれていて驚きました(笑)。
ええ?飲んだこと無いの?
この次のリリースから1本差し上げますので、そちらに到着次第抜いといてください(といっても来春ですが)。
ひょっとして、このコメントもかんちゃんの読み通り^^;?
いやいや、コメントは予想外でした。本当にいいんですか?(笑)
その代わりと言っては何ですが、とっておきのを入れておきます。楽しみにしていてください。
もちろん飲んだことありません。
そのうち機会があったらお願いします。
>かんちゃん
アロケーションは結構な本数があるんで、全然OKです。
「とっておき」気になります^^;
>Andyさん
2005のRitchieはこの間飲んじゃったので、2006が出た瞬間にでもやりましょう。