東証の罪

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ライブドアは「やっちゃってたのね」という感じなので、逮捕されるのも、上場廃止になるのも大いに結構な事なんだが、取引時間を短縮するだの、監理ポスト入りだのと東証のオヤジの顔をみる度になんだかなぁ、という感じである。

そもそもライブドアみたいないい加減な会社がここまでのさばる大元の原因を作ったのは東証ではないのか?

孫正義が「ナスダック・ジャパン構想」をぶち上げた時に、いかにも官僚が抱きそうな「孫正義憎し」の一念だけで、「ナスダック・ジャパンが開設される前に」という以外の事を一切顧みず、拙速に粗悪市場を発足させた東証の責任は問われなくていいのか?

その結果、上場第一号企業のリキッドオーディオはとっくの昔に大爆発しちゃってるし、上場第二号のライブドアはこの体たらくだ。

ライブドアがとった多数の合法的手段をさも悪事のように繰り返しわめいてる暇があったら、この事をもっと追求してくれ。時価総額経営の終焉とかアホなこと言うなっちゅうの、既に白色矮星化してるCash Cow企業ならともかく、上場して数年の会社がそれ目指してなかったら、そっちの方が詐欺だっちゅうの。

とにかく、日本の新興企業のIPOはIPOの本来的な目的であるはずの資金調達という性格の薄いものが多くて、なんだかなぁなのだ。「資金需要も無いのに上場したというのは創業者の所有株式に流動性を持たせるためだけですか?」と言いたくもなるというものだ。IPOで集めた金は銀行に眠らせたままで「本業」に精出している会社よりは、金を集めてしまってから付け焼刃的に考えたこととは言え、また、それゆえに単にあれこれの会社を買い集めるだけで本業がいつまでも虚業であったとは言え、「集めた資金の使い道がある」というこの一点において、ライブドアの方がまだしも方向性としてある意味「正しい」と言えると思うのだ。

しかし、私はライブドアとか堀江某を擁護したいわけでもなんでもないわけですよ。以前も書いたように、堀江なんか大嫌いだ、と言える世の中に早くなって欲しいと切に願う今日この頃なわけです。

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このページは、ueharaが2006年1月26日 16:47に書いたブログ記事です。

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