小説並みに奇なり

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先日ハワイのホテルでレンタカー消失事件に遭遇しました。私の借りていたレンタカーが駐車場から忽然と消えたのです。借りていた車はダークグリーンのSable、ホテルの駐車場の175番の区画に駐車した事もはっきりと憶えていました。
ところが、食事に行こうと175番の駐車スペースに歩み寄ると、見覚えの無い車が停まっています。175番が記憶違いかも知れないと、周囲を少し歩いてみましたが、ダークグリーンのSableはどこにも見当たりません。何らかの理由でTowingされたのかも知れないと思い、一旦捜索を打ち切ってフロントに行き尋ねてみる。
私「駐車した区画に車が見当たらないんだけど、昨日からTowingされた車はある?」
F 「そんな話は聞いてないけど、間違ってHertzの駐車場に停めたんじゃないの。(=返却車両と間違えられたんじゃないの?)」
私「いや、確かにこれこれの区画に停めた。本当にTowingの記録は無い?」
F 「無い。今Securityを呼ぶから、彼と一緒にもう一度探してみて。」
というわけで、Securityのおじさんともう一度駐車場に戻り探すことに。
S 「勘違いがあるといけないから、一番上から探そうか。」
私「こんな上には停めていないと思うけど....。」
..あーだこーだ言いつつ再び175番の区画周辺に...解決編に続く

S 「175番って言ってたっけ?..あれ、175番にSableが停まってるけど。」
私「あれ、本当だ。でも、色が違うよ。」
S 「試しに、キーを使ってみて。」
私「でも、色が違...あ、開いた。あ、うちの子のチャイルドシートだ。確かにこれです、うちの車です。」

私「Thank you..メチャメチャばつが悪いけど、他に言葉が出てこない..Thank you...Thank you...」

というわけで、HertzのおばちゃんがContractを渡す際にSable Dark Greenと書きながら「ダークグリーンのSableね!」と言ったので、ダークグリーンのSableを借りたと思い込んでいただけで、実際に借りたのはシルバーのSableだったのです。レンタカー屋で車に乗り込む時と、ホテルの駐車場に車を停めた後で2回ボディの色を見たはずですが、色がダークグリーンでないことには気付いていませんでした。もっと馴染みのある車種ならば最初に175番の区画に歩み寄ったときに「色違いの○○がある」と思ったでしょうが、Sableという車をこれまであまり意識して見たことは無く、もちろん乗るのは初めてだったので、シルバーの車を見た瞬間「色違いのSable」ではなく「別の車」と認識してしまいました。似たようなトリックの探偵小説を昔呼んだことがあります。その作品は作家の仲間内では「大胆なトリック」ということで評判が高かったと記憶しています。でも、一読者の感想としては「大の大人がそんな簡単に暗示に掛かるかいな?ちょっとご都合主義とちゃうかいな」と思っていましたが、今回私自身が見事に掛かってしまいました(笑)。

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とても面白かったのですが、「小説並みに奇」ではなく、人並みに迂闊?

「相当な迂闊」ではないかと(爆)

今日は某社の人と打ち合わせ、朝早くから京急ではるばる野比まで出かけてみれば、打ち合わせ場所は溜池山王でした。やはり、相当迂闊なようです。出直しますm(_,_)m

某社って…あそこしかないじゃん(爆)

野比の海はきれいですよ。

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このブログ記事について

このページは、ueharaが2004年8月25日 21:38に書いたブログ記事です。

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