有料コンテンツ

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なるほど、有料コンテンツですか。

有料コンテンツがダメだとは思っていませんし、むしろ、有料コンテンツは増えるべきだと思っていますが、pay per viewはいかにマイクロペイメントが普及しようともダメだと思います。やはり、あの心理的抵抗感を乗り越えられるコンテンツはそう多くはありません。

唯一、可能な形態はsubscriptionで、これはi modeである程度の成功例を生み出しています。今後は、i modeのような番組ごとsubscriptionの限界が見えてきて、ケーブルテレビモデルに移行するのだと思います。ここでのポイントは何かと言うと、著作権者にper copyの収入という幻想を捨てさせるということです。はっきり言います。per copyで著作権収入が得られると言うのは生産財が高価で技術的にも素人の手の届かないところにあったころに生み出された幻想です。
じゃあ、どうやって有料=著作権者への分配を行うのかと言えば、カラオケ方式です。そういう意味で、ケーブルテレビモデルはカラオケモデルと言い換えてもいいかもしれません。カラオケ屋が床面積を根拠に集めた著作権料を配信回数に応じて再分配するのと同様の方法論を適用するのです。床面積を根拠にするなんて、滅茶苦茶な、と思うかも知れませんが、そうでしょうか?CD1枚いくら、というのがいかにも正当であるかのような顔でまかり通っていますが、本来的には「何回聞いたか」に応じて課金すべきではないでしょうか?そうしないのは、単に「何回聞いたかなんて測りようが無い」からです。カラオケ屋だって、当初著作権料なんて全く払う気が無く、非協力的な彼らが各曲が何回演奏されたかなんていうことを報告するはずも無いことから、苦肉の策として面積あたり課金が導入されたのです。CD1枚あたりの方が多少合理的な気はしないでもないですが、程度問題です。どっちもありだと思います。インターネット上でもユーザの多くが当時のカラオケ屋と同じ態度を取りつづけることで、1コピーごと課金の幻想を放棄させることができるのではないかと思うのです。そうなれば、きっと有料コンテンツの時代がやってきます。3月経ったら誰もが忘れてしまうような曲のCDを100万枚売る程度のことで大金持ちになれた人から見たら、多少当てが外れた感は否めないかも知れませんが、そんなことで音楽文化は全く衰退なんかしないと思います。究極的には著作権が保護すべきは文化であって、産業ではないのです。per copyの著作権料というのは、ある時代のテクノロジがもたらした、最も妥当な回収手段というだけのものであって、人間が生来持つ基本的人権といった類のものでは無いのです。(途中だけど、とりあえずここまででup)

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このページは、ueharaが2003年9月20日 02:53に書いたブログ記事です。

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