糸井重里と樋口可南子には一目置いている件について

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その番組は末期の頃の11PMだったのではないかと思う。

樋口可南子がゲストで出演していたのだ。出演の理由は新作の映画だか写真集だかのプロモーションである。その映画だか写真集だかは、こう言ってしまっては身も蓋も無いが樋口可南子様のハダカが売りだったのだ(超私見)。

で、当時血気盛んな若者であった私などは「早よ見せんかい!」モードな訳だが、その手の番組のご多分に漏れず、司会者とゲストの「対談」とやらでさんざん引っ張られるのである。

多くの場合その手の「対談」は勘弁して欲しいくらいにぬるくて、司会者の「綺麗に撮れてていやらしくない」などと言う聞くに堪えないコメントで始まったりするのだ。妙齢の女性のハダカを見て「いやらしくない」とは何と失礼なコメントか!!と血気盛ん(当時)な私は憤りつつもテレビに突っ込むわけだが、それに対する女優のコメントが「ストーリーに必然性が..」とかいう超ぬるいものだったりして、思い切り顔面からずっこけてしまうのが常なのだ。「「嫌らしくないハダカが必然」とは一体どんなストーリーやねん、美術学校でデッサンのモデルになるっちゅう話かい」とさらに突っ込んでみるわけだが、しっかり男とベッドに入っていたりしてさらにずっこけるのがオチだ。「「嫌らしくないハダカとベッドに入る男が必然」てどんなストーリーやねん?修行のために嫌々抱くっちゅう話かい」とこちらも突っ込みをエスカレートさせていかざるを得ない空しさ満載の「対談」をその日も覚悟していたのだ。

が、この日の糸井重里は全く違っていた。

「樋口さん、この作品やばいですよ。これ見て抜く男が一杯いますよ。」

と、いきなり危険球退場になりそうな厳しいところを攻めてきたのだ。

糸井重里はさらに「こういう姿を見られて恥ずかしくないんですか」とこれまた一杯一杯のコースに鋭い球を投げ込んでくる。

果敢に攻める糸井重里に拍手を送りつつも、どうせ「必然性が..」とか「スタッフの方が気を遣ってくれて..」とかそんな話でお茶を濁すんだろうと高を括っていた私は樋口可南子の答えに文字通り度肝を抜かれた。

「ハダカになるというのは素の自分を晒すというのとは全然別の次元のことで、女優をやってて恥ずかしいと思う瞬間はもっと別のところにある」

まあ、当たり前っちゃ当たり前なことを言ってるだけのようでもあるが、これまでハダカをお披露目に来た女優がこういう発言をしたのを見たことがなかった私は樋口可南子さんにシビレたのであった。

それからしばらくして二人の不倫報道などがあった時、「あ、あの時お互いにビビンと来たに違いない」などと思ったものである。

それ以来このお二人には一目も二目も置いている私である。

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コメント(3)

ブロガーとして,今このエントリーを書く必然性は…

スタッフの皆さんが最近更新の少ない私にとても気を遣ってくださって...

お前自己愛性人格障害者だろ?

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このページは、ueharaが2009年4月15日 23:59に書いたブログ記事です。

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