ホリエモンが激しく失地回復を図っている件について

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堀江貴文氏のブログが割と面白いので良く読んでいる。
「時価総額世界一」とか自己陶酔モードでまくし立てていた頃の彼は、彼を批判する超現状維持派のジジイ達よりはましではあったものの「?」な発言が多かったように思うが、今ちょっと引いた立場で語る内容は割とまともなものが多く、ちょっと再評価するような気分であった。

が、島根県に住む公認会計士山根治氏の「ホリエモンの錬金術」を読み返して、考えが変わった。

堀江氏は「無論、私がこの時期にこのようなことを言うことに関して違和感とか不快感を持つ人たちがいるのは理解している。ただ、言われっぱなしになっていることに関しては反論をさせていただきたい。こういった一つ一つのことが裁判に非常に影響しているといわざるを得ないからだ。」と言って、株式100分割に対する批判に反論を試みたり、「お金で何でも買える」という発言をしたのは実はこういう意図だったのだ、という説明を試みたりしている。
さらには、事実無根の報道で彼の名誉を毀損したとして週刊現代や日経BPを訴えて勝訴したという話もブログには繰り返し登場する。
それぞれのところで書かれている内容自体は割とごもっともな話なのだが、気になるのは「なぜ『ホリエモンの錬金術』には反論しないのか」ということである。山根氏は有価証券報告書を分析することで、ライブドアが上場当初から粉飾に手を染めていた事が読み取れるとしているし、堀江氏がこのスキームを知らなかったはずがない、という推論も披露している。しかも、「ホリエモンの錬金術」のサイトは「ホリエモン」でググれば10位以内に表示されるので、堀江氏がこのサイトのことを知らないというのも有り得ない。

一番本質的な指摘はスルーしておいて、明らかに荒唐無稽な雑誌記事等のみを各個撃破し、そのことを声高に述べるのは裁判の心証対策以外の何物でもないと思えてきたので、再評価を撤回した次第である。

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このページは、ueharaが2009年4月 1日 19:06に書いたブログ記事です。

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