正月のワイン: 0906 2006

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大体、盆と正月の帰省時に持って帰るワインは3本と相場が決まっていて、全部飲み干すか、3本目は飲み残して実家(又は姉の家)に残してくるのがパターンだ。
今年はちょっと気合いを入れて4本持って帰ったところ、全部飲んだのは1本だけ。他には500ccのデザートワインを半分くらい飲んだだけで、2本は手つかずで持ち帰ることになってしまった。
家族で中華を食べに行った時も、「今年はあんたが飲まんかったから勘定が安かった」と姉に言われるほどで、まあ酒量が減ったのは良いことと言えよう。

で、唯一飲んだ赤ワインは2006年の0906(こう書くと、最近のどっちがグループ名か曲名か良く分からん人達のようである^^;)。

結論から言うと「かんちゃん、これ相当行けてるで」

何回目かにこの0906を飲んだ時に「カリフォルニアのトルショー」と表現した人がいて、その時は「ちょっとよいしょし過ぎとちゃうか」と思ったが(失礼)、本当にそんな気がしてきた。リリース直後からとても2006年とは思えないくらい熟成した色合いを見せていて、2年経っても3年経っても真紫、というカリフォルニアワインとは一線も二線も画しまくってた訳だが、その一方で「この先大丈夫かいな」という不安も全く感じないではなかったのだ。

が、1年強経過した現時点で相当旨い。この儚い感じと旨みを両立しているカリピノは希有と言えると思う。

真紫系のワインも3年4年と時を経て「旨みが乗ってくる」という類の熟成を遂げることは経験済みだが、その後5年待っても10年待っても色気を身に纏わないところがカリピノを飲んでて最も残念に思うところなのだ。今世紀に入ってリリースされた多くの素晴らしいカリピノの中には色気を身に纏うものが現れると期待して長期保存絶賛検証中な訳だが、「色気」という一点に絞って言えば、他の高評価高価格ワインよりも0906に思わず期待してしまうのだ。あえて、厳しい目で見れば、0906も見かけの儚さに比べると、旨みの目鼻立ちはやっぱりアメリカーンな感じがしてしまう部分があるのだが、その辺が今後どうなるかメチャクチャ興味深い現時点での0906である。

あと、残り5本しかないので、今後は3年に1本くらいのペースでゆっくり検証していきたいと思う次第。

もう一本飲んだデザートワインはSchoffitのGewurtztraminer Rangen Clos St. Theobald SGN 1998。リリース直後も美味しかったが、すごくいい感じの紅茶のニュアンスが出てきてさらに美味。

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コメント(3)

自分で言うのもなんですが、本当に美味しいと思います(笑)。
ただ、私のところにすらあと2ケースも残ってないのが残念です(涙)。
いやぁ、それにしても絶賛ありがとうございます。ぺこり。

0906みたいなワインが出来るんなら私も自分でやってみたい、という気持ちもあるものの、かんちゃんみたいにしょっちゅう途中経過を見に立ち寄れる環境になくて遠隔であれこれ注文付けるだけなら、かんちゃんから0906を分けてもらうのと何が違うんだ、というのが悩ましいところ。>Crashpad

2007年は1月29日に検証予定ですので、追ってレポートします。

たとえ遠隔でも、自分でプロデュースしたワインというのはまた格別だと思いますけどね(笑)。それに醸造方法からすべてうえはらさんが決められるので、やっぱり私が造るのとは違うと思いますよ(笑)。

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このページは、ueharaが2009年1月 7日 21:56に書いたブログ記事です。

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