クリスマスに飲んだワイン2008

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ご多分に漏れず、我が家もクリスマスディナーは23日に。当日のワインは少し前にテラダから持ち帰ったSea Smoke Pinot Noir Ten 2003。以前のエントリでも書いたように、Sea Smokeは飲むたびに確実に旨いのだが、にも関わらず抜栓時の期待値が低い不憫なワイナリなのだ。なので、この日もRP96点という評価にも何の敬意も払わず(笑)抜栓。

期待値が低いから、というのも何某か寄与しているとは思うものの驚愕の旨さ。真っ先に頭をよぎった単語が"complete"。求める全ての要素がきっちりと全部揃っている感じ。この印象の大きな要因は果実の生々しさと透明感ではないかと思う。この手の樽がしっかりと効いたピノはややもすると果実がクリームに埋もれてしまいそうになるのだが、先日のKosta BrowneのSinegle Vineyardものとか、今回のTenとかは果実の細かいニュアンスが樽に覆い隠されてしまうようなところが全くない。2003は元々こうだったのか、熟成の結果こうなったのかは不明だが、最近飲んだリリース間もないTenよりも全ての点で好印象であった。そうは言っても味わいの中盤にそれなりにクリームのニュアンスも感じるのだが、果実があくまでそれらをアクセントとして従える位に堂々としているのが素晴らしい。

今回の好印象により、今後、Sea Smoke抜栓時の期待値は当社比50%増にまで引き上げられることが決定したのであった。

もう一本のクリスマスワインは12月25日に会社関係の人との忘年会@銀座のあなご屋に持ち込んだKistler Chardonnay Kistler Vineyard 2000。熟成したKistlerのシャルドネを飲む機会は多いが、これまでは既に熟成したものをUSの酒屋やWinebid等で買ったものばかりであった。リリース直後に買って自分で保管してあったものとしてはこの2000年のKistler Vineyardが最古である。

で、当然のように期待に違わぬ旨さ。しっかりとした密度感とほのかな甘さをたたえたコアとそれを取り巻くエレガンス、という構図はいつものKistler Vineyard。ただ、ベストな状態のものに比べるとスケール感が今一歩及ばない気がするのはVintage故か?とかなんとかいいつつ、時間と共にどんどん良くなってきて、大変美味しくいただけました。

と、二本とも大いに満足したクリスマスワインであったことよ...

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このページは、ueharaが2008年12月30日 00:52に書いたブログ記事です。

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