DVDレコーダを買った副作用で、ケーブルTVを見なくなった。買う前は、むしろ、スカパーに入ろうか、ケーブルTVをデジタル版にアップグレードしようかと考えていたのだが、録画した地上波の番組を見るのに忙しくて、そちらまで手が回らない。
DVDレコーダが無かったら見ていなかっただろう番組の典型が「恋におちたら」だ。別に出演者の誰に興味があるわけでもなく、ただ近所で長時間にわたってロケを行っていたので、何の番組だろうと気になって見始めた、というそれだけのものである。1話目も2話目も肝心のロケ現場は登場せず、3話目にようやく出てきた頃には、何となくストーリーにも馴染んでしまったので惰性で見ている。惰性で見ているとはいうものの、実につまらんドラマである。もし自分が脚本家なら「名前を出したくない」と思いそうなほどの駄作と言っていいんじゃ無いだろうか。と、思う一方で、自分が20年近く社会人やってて、「IT」とか「ベンチャー」とかと至近距離にいるから粗が見えるだけかなとも思う。80年代前半くらいに大原麗子が「キャリアウーマン」を演じるドラマをうちの母が好んでみていたように思うが、あれなんかも今頃見たらかなり笑っちゃう設定なのでは無いかと思う。当時は別に何とも思ってなかったので、プロ野球新規参入とかニッポン放送買収とかの騒動でホリエモンがヒーローに見えている中高生くらいが見る分には「ふーん」というレベルなのかも知れない。
で、「何か面白いのやってないかな」とケーブルの多チャンネルをうろうろするのと、「腹が立つほど面白くない」と文句を言いながら録画したドラマを見るのとどちらが非生産的だろうか、という話な訳だが、「ぷっすま」を見逃すことが無くなったという点で後者の方が優れているという事にしておこう。
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