去年の秋に南阿蘇の白水村というところに行きました。白川水源という、日本百名水の中でも屈指の水質といわれる水源で有名なところです。というか、それしかありません。
当然のように水源の回りには名水を売りにした観光客目当ての様々な看板が並んでいます。
「名水たこ焼き」
「名水ラーメン」
ちょっと小腹が空いてはいたのですが、たこ焼きやラーメンに名水を使っていても、それほどありがたみを感じないよなぁ..ということで、車に乗り、銀河高原ビール阿蘇白水工場を目指します。
全てのビールに共通な食券を購入した後、ビールの種類はカウンタでオーダーするシステムらしいので、ビールの券を2枚と子供用にカルピスの券を1枚購入。
一部のビールには「栃木工場限定醸造」なんて表示が見られるので、わざわざ白川水源まで来て、栃木のビールでもないだろうということで、カウンタのバーテンに質問をする。
私「こちらの工場で作っているビールはどれですか?」
バ「全部他の工場で作ったものです」
私「?????」
バ「こちらの工場は去年閉鎖されて、今は他の銀河高原ビールの工場で作ったビールをご提供しております。どの工場も全て名水のロケーションにありますので、美味しいですよ」
私「.....」
バ「(努めて明るく)それから、お子様のカルピスはこちらの白川名水でお作りしています!」
これなら名水たこ焼きでも良かったかも、と考えさせられた、名水カルピスの一幕でした。
このお話も、工場の入り口に「工場は2002年に閉鎖されました」と看板が出ていたという迂闊話の途中ですか?