誰がなんと言おうと、東京のうどん屋第1位は十条の「すみた」で、その地位は全く揺るぐ気配が無いわけだが、ここに来て、ようやく単独2位の名に値するうどん屋を発見することが出来た。神田周辺に3店舗を擁する「野らぼー」である(私が行ったのは神保町店)。
所詮2位ではないか、それほど大したことか、と思うかもしれないが、これまでの2位は1位の「すみた」を富士山だとすると新宿区の箱根山(標高44.6m)くらいだったのである。しかし、「野らぼー」はもっと全然ちゃんと山である。高尾山並みに立派な山である。しかも「すみた」は遠いし、いつも大行列なのである。そうそう行けるものではない。それに比べて、「野らぼー」は家から歩いて会社に行くちょうど中間点あたりにあるのである。
あまりに気に入ったので、今週は3回も「野らぼー」で昼飯を食べてしまった。しかも、今日も今週4回目の「野らぼー」になりそうだったところを何とか我慢して、単独2位の座をを再確認するために、同じく神保町の「丸香(まるか)」で釜玉と冷かけを食べたのである。
結果、「野らぼー」の単独2位が見事認定されました(パチパチパチ)。
2位に選定された根拠だが、やはり麺が良い。やや不揃いながらも、柔らか目から入って、しっかりしぶとく粘る腰が良い。だしがメチャクチャ主張しているつゆも良い。メニューの豊富さもこの次来る時の楽しみを演出してくれる。来週はカレーうどんだ!オー!というのが本日今現在の気分である。ありがとう、「野らぼー」!
と、まあ、「野らぼー」べた褒めなわけだが、「丸香」も捨てがたい。山越直系という点に期待しすぎるとちょっと「..?」となるが、きれいな麺である。どんぶりへの盛り付けも美しい。メニューの至らなさ、店内のそっけない内装も、かえって讃岐気分を盛り上げる。極めつけはかけつゆ。臭いくらいにいりこの効いた、まさに讃岐の味である。こちらの方が好みという人もいるでしょう。
というわけで、時には「丸香」が無償に恋しくなることもあるだろうけど、取りあえず来週も「野らぼー」ということでよろしく。
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