「クオリア」ねぇ...

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CNET Japan - 生みの親が語る"クオリア"の由来
はちょっと、危なっかしい。

と、言っても、別にCNETの記事が危なっかしいわけではない。「生みの親」とやらのコメントが、である。

ソニーがマーケティング用語として「クオリア」という言葉に飛びついたのは悪くないし、むしろソニーらしいと好感が持てる。が、「僕自身ずっと物理学をやっていて、苦しさを感じていた。研究では物理現象をすべて数式に表して計算する一方で、音楽会に行ってリラックスし、感動する自分がいる。この二つは相容れず、物理をやっているときはもう片方の自分を切り離しておかねばならなかった。しかし、クオリアという概念に出会ってこの2つが融合した」(茂木氏)というコメントはどうかと思う。科学者として、思考停止の方便とも言える未定義語をそんなにやすやすと受け容れてしまっていいのか?実は、以前この人の著書を買ったものの、読みかけてすぐに挫折してしまった経緯があるんだが、この辺の感覚の相容れなさと関係があるかも知れない、と今回のコメントを読んで激しく思ってしまった。
私も、要素還元主義でどこまでもいけると思うほど単純な世界観は持ってないけど、今回の思考停止用語受容れ表明は、お勉強のできる大学生たちがぞろぞろオウムに入信したのにも通じるような気が..ちょっとこじつけかしら?
より根源的なものを求める気持ちとしては、クオリアよりは、はるかにこっちに共感します。

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茂木健一さんの『クオリア日記2004/6/23』を読んでいて、なんだかすごくいい 続きを読む

コメント(3)

面白かったです。会社については、会計は要素還元主義でいけるのかな、と思ったりしますが、経営はそれだけだと行き詰まるのかな、と思ったりして、難しいです。

ソニーがQUALIAの戦略を転換、液晶TVから直営店以外でも販売へ


 ソニーは同社の超高級商品ブランド「QUALIA」シリーズの販売戦略やブランド戦略を転換する。これまでQUALIAシリーズは東京と大阪にあるQUALIA直営店のみで販売していたが、11月に発売する液晶テレビ「QUALIA 005」では、直営店以外のさまざまなチャネルと販売に向けての準備をしており「今後発売するQUALIAの商品についても、カスタマイズする必要がある受注生産品ではないものについては、多くの販路を検討する」(ソニーマーケティングの鹿野清・執行役員コンスーマープロダクツマーケティング担当)としている。

 具体的な販売店舗などはまだ決まっていないが「これまで付き合いのあるチャネルが中心になる」(鹿野執行役員)としており、家電量販店やソニーショップなどの系列販売店が、まずは対象になるものとみられる。商品をきちんと見せることができ、商品説明の行える店員がいることを条件に販売店を選ぶとしており、インテリアショップなどでの販売については、QUALIAはデザイン家電ではないため、現在のところ予定はないという。

 QUALIAは、同社が2003年6月に発売を開始した高価格帯の製品群。その多くが受注生産によるもので、生産量は限定されていた。ソニーの技術力やデザイン力をアピールするための実験的商品という意味合いが強かった。

 今後はQUALIAが持つ限られた人に向けた特別な商品というイメージを、量産品の高価格帯モデルにも適用していくことで、ソニーの商品全体のブランド力向上につなげたい考えだ。高額な商品価格に加え、販売の現場も自社でコントロールしていくことで高いブランド力を保ってきたQUALIAだが、そのブランド戦略は大きな転換期を迎えたようだ。

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このページは、ueharaが2003年6月16日 17:44に書いたブログ記事です。

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