アメリカの生卵

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安心!?食べ物情報[qa100]

アメリカにいた頃、いろんな人から「アメリカの卵にはサルモネラ菌があるから、生で食べてはいけない」と聞かされました。その時も、なぜアメリカの卵「だけ」危ないんだろう?と疑問に思いましたが、別にそのことについて調べるでもなく、ちょっと気にしながらも、すき焼には生卵をつけて食べる、といういい加減な対応でした。

生卵のせいで調子が悪くなるようなこともなく、無事に帰国して10年以上が経ち、「アメリカの生卵」のこともすっかり忘れていましたが、ある人のサイトで「アメリカに来てから卵は熱湯に一分間通すようにしている」という記述を見つけ、久々に思い出しました。久々に思い出すと、やはり納得がいかない。なぜアメリカの卵「だけ」危ないのか?

と思ってWeb上でちょこちょこ調べた結果、一番妥当そうな内容に思えたのが、上で引用したサイトです。

私なりの結論としては
1) アメリカの卵だけが危ないわけでなく、サルモネラ菌の危険は日本でも同程度にある。
2) 日本の方が「卵は生で食べる物」という認識がある分だけ、流通過程で多少気をつけて扱われているかも知れない。
3) 特に古かったり、常温で保存したりしていない限り、基本的には安全。
4) アメリカ人が生卵を食べないのは、危険だからではなく、もともと食べる習慣がないから。

特に、このMythが生き残っているのは4番の理由に尽きるのかなぁ、と。アメリカ人が本当に生卵が食べたければ、「サルモネラ菌があるから」という程度の理由で絶対に諦めたりなんかしません。奴等のことですから、「超無菌卵流通法」を開発するに違いありません。そうしないのは、そうまでして生卵を食べる理由がないからです。
狂牛病が喉元を過ぎれば、焼肉屋に客足は戻りますが、O157が去っても、カイワレの消費量は往時には戻りません。生卵は、日本人にとっては前者ですが、アメリカ人にとっては後者なのです。

もし、「いや、実はアメリカの生卵は本当に危ない」という情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、コメントお待ちしています。

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コメント(1)

北カリフォルニアの日本食材を扱うスーパーマーケットでは、「生で食べられます」と明記され、しかも、プレミアム分だけ高価な生卵が売られていました。

うえはらさんご指摘のように根拠がないとは、どうしても思えませんが・・・

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このページは、ueharaが2003年6月11日 15:26に書いたブログ記事です。

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